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シアタークリエでジャージーボーイズ。
以前日生劇場で観たのとは舞台装置が異なって、ミラーボールの代わりに客席などが映るモニターが上手下手と上部にあり、3階構成となっている。
とにかくゴールディーの音楽が良いのでそれだけで楽しいのだが、フランキーのファルセットを鼻にかけて歌うことで再現しているのはちょっと辛い。
以前ニック役だった人がトニー役になっていて、これは良いトニー。一方ニック役の人が小柄でがっちり型でイメージとは違うのだが、逆に強そうでこれまた良いニック。
とにもかくにも実に楽しめた。
家族で豊洲のユナイテッドシネマでヒックとドラゴン。
Ⅱのアイスクリーム屋が閉店するというので食べに行くことにしたのでついでに観ることにした。
アイスクリーム屋はおいしいし、それなりに盛況だし、なぜ閉店と思わないでもないが、とにかく店員が少なくて品出しに1人取られるとクープする係とレジ打ちが1人なので全然列が進まない。持ち帰り専門(ただし脇に椅子が数脚ある)なので回転率は良いはずなのだが、ここが問題で、結局のところは人手不足による閉店なのではないかなぁ。
数日にかけて何種類か食べたが桃のソルベに桃の果肉がトッピング(ストロベリーアイスクリームであればストロベリーがトッピングというような同族の組み合わせみたいだ)のやつが抜群に美味しかった。
ヒックとドラゴンはアニメ版を先日ミュンヘンへ行く帰りの飛行機で吹き替え版で観たのだがあまり音が良くなくて聴き取りにくいところがあったことは別とすれば、とれも良くできたアニメだった。あのてのやつに良くある(というのは映画、ビデオ層ということなのだろう)、ちょっと仲間うちからはみ出したやつが、はみ出しているだけにみんなの困りごとを別の方向から解決してヒーローになる(チキンリトルとかズートピアとかベイマックスとかたくさんある)パターンの物語だ。というわけで、実写版も良いものであろうと観ることにしたのだった。
で、アニメと今回観る実写でそれなりに変えているのかと思ったら、どう見ても全く同じで再現力がすごいというか、脚本=監督がアニメで完成しているのだから実写であっても変えないという強い意志で作ったのだろう。と、ほぼすべてアニメ版と同じだが、1点、ドラゴンを撃退する方法の1つにマタタビがあったと記憶しているのだが、実写版では綿毛を使っているので、ここは変えたのかな?という点はあった(マタタビはドラッグと意味的に同じになるので子供用実写映画としてはよろしくないなど理屈は考えられる)。ただ機内環境から聞き取りにくかったし画面も小さかったので本当にマタタビだったかは自信ないが。
物語の主軸は暴力で敵対勢力を片付ける方法の守旧派に対して、敵対勢力の敵対理由を知ることで共通の敵を見つけ出して解決する(ということと、実は敵対勢力と考えていたものがそうではなく協調できる相手であるということを認識する)というのをバイキングのリーダー(強い)の息子(ひ弱)という親子関係の悩みと、敵対勢力のドラゴンと仲良くなることで協調関係を作るということ、あと強くて自分の代わりに次期リーダーになりそうな女子に対する恋心を成就させてしまって良かったねの3本柱で実装している。
この仲良くなる(そもそも自分が怪我をさせて動けなくなっているのを餌付けするという、よくよく考えてみると卑怯な感じもするが)ドラゴンが、黒くて顔ぺしゃんこで口が広くて爪じゃなくて歯がここぞという場合以外は引っ込んでいて、おでこに手を当てると静まって、口の端というか頬を撫ぜると喜ぶ、何から何まで猫なのがとても良い。多分作者は猫飼ってるだろうと親近感まで湧きまくりなので観ていてハッピーだ。
原題がHow To Train Your Dragonで、全然ヒックとドラゴンではなくて、まるでマイスタージンガーのワルターのマイスターの歌の題のような直截さなのもおもしろい。
あと、アニメは吹き替え版で観たので気づかなかったが主人公の名前はヒックではなくヒカップで、語呂的にも意味的にも大きくは外してはいないのがおもしろかった。
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